*** POPFile 1.1.1 (2009年 9月 26日) *** POPFile v1.1.1 へようこそ POPFile はナイーブ・ベイズ法を利用したメール分類ツールであり、POP3、 SMTP、NNTP の各プロキシと IMAP フィルタ、ウェブインターフェースで構成 されています。POPFile はほとんどのプラットフォームで、ほとんどのメール クライアントとともに動作します。 このアップグレードでは、いくつかの新機能の追加といくつかのバグ修正が 行なわれています。また、Windows 版で使われている最小バージョンの Perl のバージョンが更新されました。このため、Windows 98、Windows ME と Windows NT は公式にはサポートされなくなりました。 v1.1.0 からの変更点 1. 新機能 「件名の変更」オプションにおいて、バケツ名を追加する場所を件名の先頭、 あるいは末尾から選択できるようになりました。新しいオプションである 「bayes_subject_mod_pos」オプションを変更することにより設定できます。 (ticket #74) NNTP モジュールは、メッセージ番号を指定して受信された記事をキャッシュ し、次に同じ記事が受信された場合、サーバに問いあわせすることなく、保存 されたキャッシュの内容を返すようになりました。これにより、履歴に同じ 記事が複数記録されることがなくなりました。 シングルメッセジビューに、メッセージのヘッダ、本文、クイックマグネット、 得点へジャンプすることのできるリンクが追加されました。(ticket #77) 履歴タブに表示されるメッセージのフィルタに「再分類されたもの(reclassified)」 が追加されました。(ticket #67) 2. Windows 版の改善 Windows 版に含まれている最小バージョンの Perl が 5.8 系列の最新バージョン に更新されました。この Perl は公式には Windows 2000 以降のみをサポート しているため、POPFile 1.1.1 は Windows 95、Windows 98 と Windows ME で は動作しないかもしれません。これらの OS にインストールしようとした場合、 これらの古いシステムでは POPFile が正しく動作しない可能性があるという 警告が表示されるでしょう。 Windows 版のタスクバーアイコンのメニューに項目が追加され、POPFile の Web サイトにアクセスしたり、POPFile の新しいバージョンが存在するかどう かの確認ができるようになりました。 「更新自動チェック」オプションが有効になっている場合(コントロール センターのセキュリティタブで設定可能)、POPFile は自動的に新しいバージョン が存在するかどうかを確認し、新しいバージョンが見つかると、タスクバーの アイコンが変化し、メッセージが表示されます。このチェックは 1日に一度 実行されます。 タスクトレイアイコンに存在していた既知の問題がすべて解決されました。 このため、新規インストールの際にはタスクトレイアイコンがデフォルトで 有効になります。(ticket #106) Windows 版のインストーラは、上書きインストールの場合、インストール済み のコンポーネントを事前に選択するようになりました。(ticket #13, #26) Windows 版のインストーラは、データベースが非常に大きい(数十メガバイト) 場合でも UI を正しく表示できるようになりました。(ticket #109) 日本語版の Windows において、データファイルの保存先のパスに非 ASCII 文字が含まれていた場合(ユーザ名が日本語で書かれている場合など)に、 POPFile が起動しない問題を修正しました。(ticket #111) インストーラが Windows 7 に対応しました。 3. Mac OS X 版の改善 Mac OS X 10.6 (Snow Leopard) 用のインストーラがリリースされました。 Snow Leopard には Perl v5.10.0 がインストールされているため、POPFile v1.1.0 以前のインストーラに含まれている Perl モジュールと互換性があり ませんでした。 このバージョンから、ふたつのバージョンのインストーラがリリースされます。 ひとつは Snow Leopard 用、もうひとつはそれよりも古いバージョンの Mac OS X 用です。 Snow Leopard 用のインストーラの名前には、末尾に「-sl」が つくことになります。 4. その他の改善 非常に大きなデータベース(数十メガバイト)を使用しているユーザは、これ までより高速にメッセージを再分類できるでしょう。(ticket #108) 5. バグ修正 「無視する単語」に含まれている単語を検索した際に、「はどのバケツの中 にもありません。」というメッセージが表示されるバグを修正しました。 (ticket #75) 件名(Subject)ヘッダが存在しないメッセージを隔離した際に、空白の件名 (Subject)ヘッダを追加してしまうバグを修正しました。(ticket #92) GLOBAL_message_cutoff オプションが「0」に設定されていた場合、メッセージ を分類する際にヘッダ部分しか使われていなかったバグを修正しました。 (ticket #93) バケツを削除、名前変更したあと、あるいはマグネットを削除したあとに履歴 タブに表示されるメッセージ履歴が正しく表示されないバグを修正しました。 (ticket #73) Windows 版における XMLRPC サポートが修復されました(v1.0.0、v1.0.1、 v1.1.0 では動作しませんでした)。(ticket #103) ダウンロードできる場所 http://getpopfile.org/docs/JP:Download POPFile をはじめて使う POPFile をインストールして使用するための導入手順書としてクイック スタートガイドが用意されています: http://getpopfile.org/docs/JP:QuickStart Windows 環境における SSL サポート SSL サポートはインストーラのオプションコンポーネントのひとつとして提供 されています。SSL サポートオプションが選択された場合、インストーラは インストール時に必要なファイルをダウンロードします。 POPFile のインストール時(あるいはアップグレード時)に SSL サポートを 選択しなかった場合、あるいはインストーラが SSL ファイルをすべてダウン ロードすることができなかった場合は、「プログラムの追加と削除」の POPFile エントリを使って SSL サポートを追加インストールすることができ ます。 クロスプラットフォーム版を使用する場合 POPFile は CPAN にあるいくつかの Perl モジュールを必要とします。以下の モジュールが必要になるでしょう: Date::Parse HTML::Template HTML::Tagset DBD::SQLite (あるいは DBD::SQLite2) DBI TimeDate CPAN から Bundle::POPFile バンドルを取得することにより、POPFile が必要 とするすべてのモジュールをインストールすることができます。 POPFile wiki のインストール手順を参照してください: http://getpopfile.org/docs/JP:HowTos:CrossPlatformInstall 日本語処理が必要なユーザーは、使用したい日本語パーサによってプログラム や Perl モジュールを追加インストールする必要があるでしょう。これらの インストール方法についての情報は、POPFile wiki を参照してください: http://getpopfile.org/docs/JP:HowTos:CrossPlatformInstall 既知の問題 POPFile は現在のところ IPv4 のみをサポートしています。 (IPv6 はまだサポートしていません。) クロスプラットフォーム版に関する既知の問題 Windows 以外のプラットフォームで SSL を使用する場合、IO::Socket::SSL v0.97 もしくは v0.99 を使うべきではありません。これらは POPFile と 互換性がないことがわかっています。正しく動作する IO::Socket::SSL の 最新バージョンは v1.26 です。 Windows 版に関する既知の問題 1. Windows で複数のメールアカウントのメールを同時にチェックしたい Windows では Perl の新しいプロセスを起動するのには長い時間がかかる ため、デフォルトでは Windows 上で最適に動くよう調整されています。 メールプログラムが POPFile に接続すると、POPFile はそれを「親」 プロセス内で処理します。これにより、すぐに接続が行われ、メールのダウン ロードがすぐに始まります。しかしこれは一度にひとつのサーバからしか メッセージをダウンロードすることができないということを意味します(最大 で 6 つまでの接続が待ち行列に並べられ、届いた順番に処理されます)。 そして、メールをダウンロードしている間は UI を使用することはできませ ん。 この動作を無効にすることができます(そうすれば同時に UI を使用すること ができ、好きなだけメール接続を行うことができます)。UI の設定パネルで 「POP3 同時接続の許可:」が「はい」になっていることを確認してください。 あるいは、コマンドラインから --set pop3_force_fork=1 を指定します。 デフォルトの動作(POP3 同時接続不可)では、いくつかのアカウントを チェックした際にメールクライアントが時間切れになる可能性があります (POPFile は一度にひとつのアカウントしか処理しないため、すべての アカウントを処理するのにしばらく時間がかかるのです)。 SSL サポートを使用する場合には、デフォルトの設定(POP3 同時接続不可) を使用しなければいけません。そうでないと POPFile はエラーメッセージを 返します。 v1.0.0、v1.0.1 及び v1.1.0 のリリースノート v1.0.0 より以前のリリースからアップグレードする場合はより詳しい情報を 得るために v1.0.0、v1.0.1 及び v1.1.0 のリリースノートをお読みください。 http://getpopfile.org/docs/JP:ReleaseNotes:1.0.0 http://getpopfile.org/docs/JP:ReleaseNotes:1.0.1 http://getpopfile.org/docs/JP:ReleaseNotes:1.1.0 寄付 POPFile を支えるために、「Donate!」ボタンをクリックして苦労して稼いだ お金を私に寄付してくれたすべての方々に感謝しています。また、パッチの 提供や機能の要望、バグ報告、ユーザーサポート、翻訳などを行うために時間 を割いて協力してくれた方々にも感謝します。 http://getpopfile.org/docs/JP:Donate 謝辞 POPFile に貢献してくださったすべての方々にとても感謝しています。 The POPFile Core Team (Brian, Joseph, Manni and Naoki)
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