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POPFile の旧バージョン(0.19.x、0.20.x、0.21.x)を使用しています。新しいバージョン(0.22.4)にバージョンアップすべきですか?

このページは、新しいバージョンでの変更点などについて簡単にまとめたものです。詳しい情報については、それぞれのバージョンについてのリリースノートをご覧ください。(リリースノートはすべて英語です)

0.22.3 以前のバージョンを使用されている方は、0.22.4 にバージョンアップしてください

0.22.4 では重要なセキュリティ関係のバグフィックスを含んだバグフィックスリリースです。下記の #1 に書かれている問題のため、アップグレードされることを強くおすすめします。

0.22.4 の新機能

  • 1. メールのキャラクタセットの処理におけるバグのために、メッセージのダウンロード時に POPFile がクラッシュさせられる可能性のある問題を修正しました。
  • 2. insert.pl スクリプトが日本語を正しく処理できるようになりました(言語設定が Nihongo になっている場合のみ)。また、日本語翻訳が更新されました。
  • 3. POPFile のライセンスが(少し)変わりました。0.22.4 までは、POPFile は General Public License (GPL) バージョン 2 の基でリリースされ、利用者はその後のどのバージョンでも選ぶことができるようになっていました。GPLv3 についてはまだ不明な点があるため、v0.22.4 からは POPFile はバージョン 2 に制限することになりました。GPLv3 が成立したら、私たちはそれを見直して、「バージョン 2 以降」という許可に戻すかどうかを決めるつもりです。当然、これまでのすべてのバージョンには影響しません。
  • 4. インストーラのブラジルのポルトガル語の翻訳が更新されました。また、インストーラのタイムアウトの値が長く設定され、大きな SQLite データベースのアップグレードをよりよくモニタできるようになりました。SQLite Database Status Check ユーティリティはデータベースのサイズを KB 単位で表示するようになりました。
  • 5. 履歴タブのすべての「削除」ボタンがページの下だけでなく上にも配置されました。
  • 6. ほとんどの人は見ることがないでしょうが、404 ページを追加しました。
  • 7. ステルスモードで使われているときに X-POPFile-Link のリンクアドレスを変更することができるように改良されました。デフォルトでは POPFile は 127.0.0.1 を使いますが、少なくともひとつのメールクライアント(Eudora)は IP アドレスや「localhost」といったリンクに対してセキュリティ警告を発します。これらの警告を避ける方法について、 wiki で説明されています
  • 8. v0.22.0 までは、「ページの削除」はメッセージをアーカイブするために使われていました(アーカイブ設定が有効な場合)。この機能が復旧しました。
  • 9. UI におけるブラジルのポルトガル語の翻訳が更新されました。

参照:

0.22.4 における日本語化に関する変更点

  • 1. insert.pl が日本語メールに対応
  • insert.pl スクリプトが日本語で書かれたメールに対応しました。これまでは、このスクリプトを使ってメールを取り込む場合、日本語処理が行われていませんでした。v0.22.4 より、言語設定が Nihongo になっている場合、日本語で書かれたメールを正しく処理できるようになりました。

0.22.3 の新機能

  • 1. Windows 版のインストーラが大きく変更され、SSL モジュールのダウンロードもインストーラに含まれました(これまでは別になっていました)。(Windows 版のみ)
  • 2. データベースのアップグレードの際に「PRIMARY KEY」エラーが起こる問題を修正しました。
  • 3. (UI で)タブの文字以外のところをクリックしてもタブが切り替えられるようになりました。
  • 4. POPFile を SSL 接続で使用した場合(:ssl オプションが使用された場合)には、ポート番号のデフォルトが 995 (110 ではなく)になりました。
  • 5. カタロニア語の翻訳ファイルが追加されました。
  • 6. Base64 でエンコードされた日本語メールに対応しました。Kakasi や Windows 版の排他処理におけるパフォーマンスが向上しました。UI の履歴タブで件名の一部が文字化けする問題を修正(euc-jp として不正な文字は削除して表示するように)しました。
  • 7. UI についての細かいバグを修正し、バケツタブのインタフェースをよりわかりやすく修正しました。
  • 8. Windows 版のインストーラは英語版のマニュアルをインストールしないようになりました。POPFile を使うための解説については クイックスタートガイドを参照してください。

参照:

0.22.3 における日本語化に関する変更点

  • 1. Base64 でエンコードされた日本語メールへの対応
  • Base64 でエンコードされたメールを正しく処理できるようになりました。
  • 2. Kakasi のパフォーマンス向上
  • Kakasi での処理(分かち書き)におけるパフォーマンスが向上しました。これまではメールの 1 行を処理するたびに辞書の開閉を行っていましたが、これをメール 1 通ごとに修正しました。また、アルファベット等日本語の文字以外しか存在しない行については分かち書きを行わないように修正しました。
  • 3. Windows 版でのパフォーマンス向上 (Windows 版のみ)
  • (Text-Kakasi モジュールがスレッドセーフでないために Windows 版のみで行っている)排他処理におけるパフォーマンスが向上しました。この修正は、Windows 版で「POP3 同時接続の許可」を「はい」に設定していた場合にのみ影響します。
  • 4. UI の履歴タブで件名のリンクが無効になる不具合の修正
  • 履歴タブに表示される件名が文字化けし、件名に設定される(シングルメッセージビューを表示するための)リンクが無効になってしまうことがある不具合を修正しました(euc-jp として不正な文字は削除してから表示するように修正しました)。

0.22.0、0.22.1 を使用されている方は、0.22.2 にバージョンアップしてください

0.22.0、0.22.1 にはいくつかの問題が見つかっていますので、これらのバージョンを使っている方は、0.22.2 へのバージョンアップをお願いします。修正点については、 リリースノート(0.22.1) リリースノート(0.22.2) を参照してください。(英語です)

0.22.0 の新機能

  • 1. 履歴の一部がデータベースに格納されるようになりました
  • これにより、パフォーマンスが向上し、また、履歴タブに表示する項目をカスタマイズできるようになりました。
  • 2. UI のカスタマイズにテンプレートが使用できるようになりました
  • これまでのスキンよりももっと柔軟にインタフェースを変更することができます。詳しくは、Template を参照してください。(英語です)
  • 3. SMTP / NNTP のサポート
  • 長い間テストされてきた SMTP(受信メールに使用)、NNTP(ネットニュースに使用)のモジュールが POPFile とともに配布されます。
  • SMTP モジュールは、SMTP サーバのフロントエンドとして動作し、分類したあとに SMTP サーバに戻すプロキシとして働きます。NNTP モジュールは、ニュースクライアントとニュースサーバの間でプロキシとして動作します。
  • SMTP モジュールについては、 SMTP プロキシ を参照してください。
  • これらのモジュールはデフォルトでは無効になっているため、詳細設定タブで有効にする必要があります。
  • 4. IMAP のテストサポート
  • 新しいテスト中モジュールの IMAP モジュールは、Windows 版では POPFile と一緒に配布されていません。入手については、 IMAP.pm の入手と起動方法 を参照。クロスプラットフォーム版では、POPFile と一緒に配布されています。
  • このモジュールは、プロキシとして動作するのではなく、定期的に IMAP サーバの新しいメッセージをチェックして、分類結果によって IMAP サーバ内のフォルダにメッセージを移動します。再分類は、IMAP サーバのフォルダでメッセージを移動させるだけです。
  • IMAP モジュールもデフォルトでは無効になっています。
  • 5. XML-RPC インタフェース
  • POPFile を外部から操作するためのインタフェースを提供するモジュールです。API についての詳細は、 XML-RPC を参照してください。
  • クロスプラットフォーム版で XML-RPC インタフェースを使用する場合は、追加モジュールのインストールが必要です。
  • XML-RPC モジュールも、デフォルトでは無効になっています。
  • 6. APOP、SSL、SOCKS のサポート
  • POP3 プロキシは、新しく APOP 認証をサポートしました。APOP を使用するためには、メールクライアントのアカウントを、'host:username' から、'host:username:apop' に変更します(メールクライアントの APOP 機能を有効にしてはいけません。また、メールクライアントが APOP をサポートしていなくても使用できます)。
  • すべてのプロキシについて、SSL のサポートが追加されました。SSL を使用するためには、メールクライアントのアカウントを、'host:username' から、'host:username:ssl' に変更します。POPFile に対して SSL で接続することはできませんが、POPFile からサーバへ SSL で接続することができます。
  • すべてのプロキシについて、SOCKS プロキシが追加されました。設定タブで設定することができます。
  • クロスプラットフォーム版では、下記のモジュールが必要です。
  • : IO::Socket::SSL
  • : Net::SSLeay

0.22.0 の日本語化に関する変更点

  • 1. ISO-2022-JP 以外の日本語メールへの対応
  • ISO-2022-JP 以外のメール(UTF-8)などのメールについても正しく解釈ができるようになりました。
  • 2. サブジェクトの分かち書き
  • サブジェクト(件名)についても分かち書きを行うようになりました。これにより、サブジェクトに書かれた個々の単語を判定に利用できるようになりました。
  • マグネットで件名を使用している場合、若干の変更が必要となる場合があります。例えば、件名が「未承諾広告※」の場合、という指定をしている場合、「未 承諾 広告 ※」というように間にスペースを入れる必要があります。
  • 3. Quoted Printable メールへの対応
  • 本文が Quoted Printable でエンコードされたメールが正しく解釈できるようになりました。
  • 4. 隔離時に文字化けや件名が途中で切れる問題を修正
  • 隔離機能を使用した場合に、本文中のトップ 20 の単語が文字化けしたり、件名が途中で切れてしまったりする問題が修正されました。

0.21.0 の新機能

  • 1. マルチユーザ対応 (フェーズ1)になりました
  • これまでの POPFile では、同じコンピュータを複数の人が使っている場合、別々に POPFile をインストールしないと履歴やコーパスの内容が共有されてしまうという問題がありました。 0.21.0 から、マルチユーザ対応となり、履歴やコーパスの保存場所をインストールするときに選択できるようになりました(Windows版)。
  • 2. X-Text-Classification と X-POPFile-Link の ヘッダをつけるかつけないかを、バケツごとに選択 できるようになりました
  • これまで、これらのヘッダをつけるかどうかは全体で設定するしかありませんでしたが、 0.21.0 からはこの設定をバケツごとに変更することができます。「バケツ」タブで設定することができます。
  • 3. スタイルシート(CSS)の解釈 ができるようになりました
  • 最近、 CSS を使ってフィルタをだまそうとするスパムが出てきましたので、 CSS を解釈する機能を追加しました。この機能が追加されたことによって、一時的に精度が落ちる可能性もありますが、少し学習させれば元に戻るでしょう。
  • 4. ドキュメンテーションプロジェクト
  • FAQ などを含めたドキュメンテーションプロジェクト(今見ているページです)ができました。このうち、FAQ については、 POPFile コントロールセンター の左下にある FAQ のリンクから参照することができます。

0.21.0 の日本語化に関する変更点

  • 1. パッチなしで日本語メールを正しく分類できるようになりました

POPFile 0.20.0 及び 0.20.1 に存在した日本語メールを正しく分類できないという致命的なバグは修正されています。この問題を修正するために日本語化パッチをインストールする必要はありません。

  • 2. HTTP レスポンスが改善

HTTP レスポンスが改善されたため、ユーザーインターフェースのページで文字化けの起こる可能性が小さくなっています。特に、X-POPFile-Link ヘッダーのリンクから履歴のページに飛んだ場合に頻繁に起こっていた文字化けが起こらなくなっています。(Akira HOSHIBA (arq) 氏提供)

  • 3. FAQ 日本語版

FAQ 日本語版(今見ているページです)が Naoki Iimura 氏の多大なる尽力により完成しました。英語以外の言語に翻訳された初めての FAQ です。

バージョンアップ時の注意点

  • 1. バージョンアップの前に 必ずバックアップをとってください
  • POPFile のバックアップは、POPFile ディレクトリをどこかにコピーしておくだけです。コピーした後、新しいバージョンを上書きしてください。既存のコーパスや設定ファイルは自動的にアップデートされます(Windows 版はインストール時に自動的にアップデートされます。クロスプラットフォーム版は初回起動時に自動的にアップデートされます)。

クロスプラットフォーム版を使っている場合

クロスプラットフォーム版を使っている場合には、いくつかの Perl モジュールを CPAN からダウンロードする必要があります。 バージョン 0.22.2 では、以下のモジュールが必要となります(環境によってはすでにインストールされている場合や、他に必要なモジュールがある場合もあります)。

  • DBI
  • DBD::SQLite (0.31 でのみ動作します。現在、1.0x では動作しません)
  • HTML::Tagset
  • HTML::Template
  • Date::TimeDate
  • Date::Parse

また、v0.20.x からバージョンアップする際には、

が必要です。

日本語環境で利用する場合には、

  • Text::Kakasi
  • Encode

についても必要となります。

参照:

ダウンロード

POPFile の最新バージョンは File List からダウンロードすることができます。

[#1]

POPFileの今後

  • v0.23.0 テーマ: マルチユーザ(フェーズ2)
  • ログインごとにユーザをわけるマルチユーザのサポート
  • 大きな組織や ISP などで使えるようにする
  • 履歴の暗号化
  • Mac OS X のインストーラ
  • v1.00.0 テーマ: 安定リリース
  • POPFile の v0.X でない最初のリリース

参照:

 
jp/faq/newversion.1169631324.txt.gz · Last modified: 2008/02/08 19:49 (external edit)

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