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-===== MAC OS X へのインストール =====+====== Mac OS X へのインストール ======
  
-Mac OS X のユーザは POPFile のクロスプラットフォーム版をダウンロードすべきです。さらに、いくつかの Perl モジュールと SQLite パッケージを追加インストールする必要があるでしょう。(SQLite の情報については、http://www.sqlite.org を参照)+POPFile v1.1.0 には初めての公式な Mac OS X インストーラが追加されました! あなたの Mac に簡単に POPFile をインストールすることができます。 **POPFile v1.1.3 は Mac OS X 10.10 (Yosemite) と互換性があります。** 
 + 
 +===== 必要な環境 ===== 
 + 
 +Mac OS X で POPFile を動かすためにいくつかの条件があります。 
 + 
 +  * Mac OS X 10.3.9 以降 
 + 
 +  * [[:JP:download|最新バージョンの POPFile]]. \\ **注意:** Mac OS X 版のインストーラは 4種類あります。Mac OS X 10.10 (Yosemite) 用、Mac OS X 10.7 (Lion) から 10.9 (Mavericks) 用、Mac OS X 10.6 (Snow Leopard) 用、さらに古いバージョンの Mac OS X 用です。 
 + 
 +  * POP3 プロトコルを使用するメールアカウント(ほとんどのアカウントはそうですが、Hotmail や Yahoo! メールのような Web ベースのサービスについては追加ソフトウェアを使用しなければ POPFile を使うことはできません。[[:JP:HowTos | プロキシとファイアウォールの設定]] を参照してください。 
 + 
 +  * Mac OS X 版のインストーラのデフォルト設定でおよそ 12.2MB の空きディスク領域を必要とします。 
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 +  * POPFile 本体はおよそ 3.8MB です。 
 + 
 +  * POPFile は Perl で書かれており、いくつかの追加モジュールが必要なので、インストーラはこれらのモジュールをインストールします。モジュールは 4.4MB ほどです。これらのモジュールはユニバーサルバイナリでコンパイルされているため、POPFile は PPC、Intel のどちらの Mac でもネイティブに動作します。 
 + 
 +  * インストーラは日本語のテキストを分析するのに使われる日本語解析プログラムをインストールします。 
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 +  * また、インストーラは XMLRPC モジュール、NNTP、SMTP プロキシ、IMAP モジュールもインストールします。 
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 +  * SSL のサポートはオプションではなくなりました。POPFile のインストーラは、SSL 接続を使用するために必要なモジュールをインストールします。 
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 +  * メールを分類するのに使われる単語リスト(コーパスと呼ばれます)によってさらにある程度の追加容量が必要になるでしょう。その容量は POPFile に学習させるために使用するメールの数やコーパスの中に作成するバケツの数によって変わります。また、POPFile は最近受信したメール(メッセージ履歴)を数日の間一時的に保持します。これは分類ミスを簡単に修正できるようにするためのもので、これらの最近のメッセージのためにさらにある程度の容量が必要になります。ユーザーによって、コーパスとメッセージ履歴に数 MB しか使わない場合も、100MB が追加で必要となる場合もあります。 
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 +===== インストール =====  
 + 
 +  - Mac OS X 版のインストーラを [[:JP:download|POPFile ダウンロードページ]] からダウンロードします。 
 +  - //POPFile-x.x.x.pkg// を実行し、インストール手順に従います。 
 +  - POPFile は ''/Library/POPFile/'' にインストールされ、バックグラウンドで自動的に起動します。 \\ ** 重要:** 画面上には何も現れません! 正しく動作しているかどうか確認するためには、下の「POPFile へのアクセス」セクションを参照してください。 
 +  - バケツを設定します。[[:JP:HowTos:BucketSetup | バケツの設定]] を参照してください。 \\ ** 重要:** Mac OS X 版のインストーラは Windows 版のインストーラと異なり、バケツをひとつも作成しません。使い始める前に少なくとも 2 つのバケツを作成する必要があります。 
 +  - メールクライアントを設定します。[[:JP:HowTos | 特定のメールクライアントの設定]] を参照してください。 
 + 
 +===== POPFile へのアクセス ===== 
 + 
 +  * POPFile はほとんどのプログラムが持っているような伝統的なインターフェースがありません。POPFile のユーザーインターフェースには Web ブラウザを利用してアクセスします。しかし心配はいりません。あなたが設定を変更しない限り、あなたのマシン以外からアクセスされることはありません。 
 + 
 +  * POPFile にアクセスするためには、["http://127.0.0.1:8080"] に接続します。 
 + 
 +  * もしエラーメッセージが現れたら、POPFile が本当に動作しているかどうか、ポート番号(8080 のはずですが、もし設定を変更した場合は接続するアドレスもそれにあわせて変更する必要があります)が正しいかどうかを確認してください。 
 + 
 +===== インストーラパッケージに含まれる便利なスクリプト ===== 
 + 
 +インストーラのパッケージには %%AppleScript%% で書かれたいくつかの便利なスクリプトが含まれています。これらのスクリプトをハードディスクにコピーすることができます。 
 + 
 +  * start-popfile - POPFile を(バックグラウンドで)起動させます。root 権限が必要です。 
 + 
 +  * stop-popfile - POPFile を停止させます。root 権限が必要です。 
 + 
 +  * open-popfile-ui - POPFile のユーザーインターフェースをデフォルトの Web ブラウザで開きます。 
 + 
 +  * start-popfile-with-console - POPFile を Terminal.app 上で起動させます。デバッグに便利です。 
 + 
 +  * custom-data-folder - POPFile を任意のフォルダに置かれたデータファイルを使って起動させます。 
 + 
 +  * uninstall-popfile - POPFile をアンインストールします。POPFile のプログラム本体だけでなく、バケツなどのデータファイルもすべて削除されます。 
 + 
 +===== アンインストール ===== 
 + 
 +POPFile のインストーラに含まれている、//uninstall-popfile// スクリプトを用いてアンインストールします。 
 + 
 +====== MAC OS X へのインストール(手動インストール編) ====== 
 + 
 +POPFile のクロスプラットフォーム版をダウンロードします。さらに、いくつかの Perl モジュールと SQLite パッケージを追加インストールする必要があるでしょう。(SQLite の情報については、http://www.sqlite.org を参照)
  
 一番簡単なインストール方法(0.21 以降)は [[: JP:HowTos:AllPlatformsRequirePerl | CPAN ]] だけを使って Perl モジュールをインストールすることです。[[http://fink.sourceforge.net/index.php?phpLang=ja| Fink]] パッケージマネージャを使っても Perl モジュールをインストールすることができます。ただし、SQLite は Fink には含まれていません。 一番簡単なインストール方法(0.21 以降)は [[: JP:HowTos:AllPlatformsRequirePerl | CPAN ]] だけを使って Perl モジュールをインストールすることです。[[http://fink.sourceforge.net/index.php?phpLang=ja| Fink]] パッケージマネージャを使っても Perl モジュールをインストールすることができます。ただし、SQLite は Fink には含まれていません。
Line 16: Line 80:
   * クロスプラットフォーム版の POPFile をダウンロードします。   * クロスプラットフォーム版の POPFile をダウンロードします。
   * [[http://kakasi.namazu.org| Kakasi]] (辞書つきのソースコード)をダウンロードします。   * [[http://kakasi.namazu.org| Kakasi]] (辞書つきのソースコード)をダウンロードします。
-  * Terminal で、Kakasi を展開、インストールします。configure 時に、「--host=powerpc-apple-bsd」オプションをつけることを忘れずに+  * Terminal で、Kakasi を展開、インストールします。
 <code>  tar xzf (ダウンロードした Kakasi アーカイブへのパス) <code>  tar xzf (ダウンロードした Kakasi アーカイブへのパス)
   cd kakasi-2.3.4   cd kakasi-2.3.4
-  ./configure --host=powerpc-apple-bsd+  ./configure
   make   make
   sudo make install   sudo make install
Line 33: Line 97:
 <code>  perl -MCPAN -e shell <code>  perl -MCPAN -e shell
   install DBI   install DBI
-  install M/MS/MSERGEANT/DBD::SQLite-0.31.tar.gz +  install DBD::SQLite2 ( POPFile v1.0.1 以前
-  install MIME::Base64 ( 訳注 : Panther では不要 +  install DBD::SQLite POPFile v1.1.0 以降)
-  install MIME::QuotedPrint訳注 : Panther では不要 )+
   install HTML::Tagset   install HTML::Tagset
   install Date::Parse   install Date::Parse
Line 43: Line 106:
   install IO::Socket::SSL ( 訳注 : SSL を使用する場合のみ )   install IO::Socket::SSL ( 訳注 : SSL を使用する場合のみ )
   quit</code>   quit</code>
-  * コンパイルされた SQLite のパッケージを http://www.c-command.com/tools/sqlite.shtml からダウンロードします。 ( 訳注 : これは必須ではありません ) 
-(代わりに、SQLite のソースを http://www.sqlite.org からダウンロードすることもできますが、自分でビルドしなければいけません。) ダウンロードが終わると、ディスクイメージがマウントされます。Terminal で以下を実行します (root のまま): 
-<code>  cp /Volumes/SQLite-2.8.13/libsqlite.a /usr/local/lib/ 
-  cp /Volumes/SQLite-2.8.13/sqlite /usr/local/bin 
-  cp /Volumes/SQLite-2.8.13/sqlite.h /usr/local/include/</code> 
-  * [[http://www.artz-net.de/popfile/| こちら]] の ステップ 4.5 以下の手順をもとに、StartupItem を作成します。 
-  * テストのため、POPFile をシェル(Terminal)から実行することをおすすめします。これにより、(POPFile を実行したときに)起こるかもしれないエラーを確認することができます: 
-<code>  cd /Library/POPFile 
-  perl popfile.pl</code> 
-  * http://127.0.0.1:8080 を開いて設定しましょう! 
-  * 現在(2004 年 9 月 11 日)、POPFile と DBD::SQLite Perl モジュールのバージョン 1.0 以降には互換性がありません。このため、上記手順では、互換性のある古いバージョンの 0.31 をインストールしています。 
- 
-すばらしい Mac OS X へのインストール方法は、[[http://www.artz-net.de/popfile/| こちら]] にあります。 
- 
-===== Mac OS X 用インストールパッケージ ===== 
- 
-オフィシャルなものではありませんが、[[http://sourceforge.jp/projects/popfile/files/| POPFile 0.22.4 の Panther-Tiger 用インストールパッケージ]] も公開されています。このインストーラを使えば、上記の手順を実行することなく POPFile を使用することができます。Mac OS X 10.3.9 (Panther)、10.4.7 (Tiger/PowerPC, Intel Core Duo) にて動作確認されています。Intel Mac をご利用の方は、ユニバーサルバイナリ版(POPFile-0.22.4ub.dmg.gz)をご利用ください。 
- 
-===== POPFile をアプリケーション化したパッケージ ===== 
  
-POPFile を Mac OS X 上で利用しやすいようパッケージ化した [[http://irodori.sakura.ne.jp/products/popfilemgr.xhtml| PopfileMgr]] というアプリケーションも公開されています。メニューバーに常駐して、メニューから UI の表示や起動・終了などを簡単に行うことができとても使いやすいアプリケーションです。+==== POPFile を Mac 起動時に起動る Mac OS X 10.10 (Yosemite) ====
  
-===== オィシャサポートために =====+  - Mac OS X の POPFile 用の <nowiki>LaunchDaemons</nowiki> ァイを作成します。 
 +  - %%"popfile.plist"%% という名前テキストファイルを %%/Library/LaunchDaeons%% フォルダ作成します。内容は以下のとおりです。<code><?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> 
 +<!DOCTYPE plist PUBLIC "-//Apple//DTD PLIST 1.0//EN" "http://www.apple.com/DTDs/PropertyList-1.0.dtd"> 
 +<plist version="1.0"> 
 +<dict> 
 + <key>Disabled</key> 
 + <false /> 
 + <key>EnvironmentVariables</key> 
 + <dict> 
 + <key>ITAIJIDICTPATH</key> 
 + <string>/Library/POPFile/kakasi/itaijidict</string> 
 + <key>KANWADICTPATH</key> 
 + <string>/Library/POPFile/kakasi/kanwadict</string> 
 + <key>MECABRC</key> 
 + <string>/Library/POPFile/mecab/etc/mecabrc</string> 
 + <key>POPFILE_ROOT</key> 
 + <string>/Library/POPFile/</string> 
 + <key>POPFILE_USER</key> 
 + <string>/Library/POPFile/</string> 
 + <key>VERSIONER_PERL_VERSION</key> 
 + <string>5.18</string> 
 + </dict> 
 + <key>StandardErrorPath</key> 
 + <string>/Library/Logs/POPFile/error.log</string> 
 + <key>StandardOutPath</key> 
 + <string>/Library/Logs/POPFile/console.log</string> 
 + <key>Label</key> 
 + <string>org.getpopfile.popfile</string> 
 + <key>KeepAlive</key> 
 + <false /> 
 + <key>RunAtLoad</key> 
 + <true /> 
 + <key>ProgramArguments</key> 
 + <array> 
 + <string>/usr/bin/perl</string> 
 + <string>-I/Library/POPFile/lib</string> 
 + <string>/Library/POPFile/popfile.pl</string> 
 + <string>-logger_logdir</string> 
 + <string>/Library/Logs/POPFile/</string> 
 + </array> 
 +</dict> 
 +</plist> 
 +</code> 
 +  - ターミナルで、次のコマンドを実行します。<code>cd /Library/LaunchDaemons 
 +sudo chown root:wheel popfile.plist 
 +sudo chmod 644 popfile.plist 
 +sudo launchctl load /Library/LaunchDaemons/popfile.plist 
 +</code> 
 +  - 最後に、Mac を再起動せずに POPFile を起動するには、ターミナルで次のコマンドを実行します。<code>sudo launchctl start org.getpopfile.popfile</code>
  
-Mac OS X 用インストーラのオフィシャルサポートのために、[[:JP:BuyJohnAMac | John に Mac を買おう]] というキャンペーンが実施されています。一人 $16 ずつの寄付を募集しています。ぜひ参加を! 
  
-[[HowTos:MacOSX | 原文]]+[[:HowTos:MacOSX | 原文]]
  
 
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