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Mac OS X へのインストール

POPFile v1.1.0 には初めての公式な Mac OS X インストーラが追加されました! あなたの Mac に簡単に POPFile をインストールすることができます。

必要な環境

Mac OS X で POPFile を動かすためにいくつかの条件があります。

  • Mac OS X 10.3.9 以降
  • POP3 プロトコルを使用するメールアカウント(ほとんどのアカウントはそうですが、Hotmail や Yahoo! メールのような Web ベースのサービスについては追加ソフトウェアを使用しなければ POPFile を使うことはできません。 プロキシとファイアウォールの設定 を参照してください。
  • Mac OS X 版のインストーラのデフォルト設定でおよそ 10.2MB の空きディスク領域を必要とします。
  • POPFile 本体はおよそ 3.8MB です。
  • POPFile は Perl で書かれており、いくつかの追加モジュールが必要なので、インストーラはこれらのモジュールをインストールします。モジュールは 4.4MB ほどです。これらのモジュールはユニバーサルバイナリでコンパイルされているため、POPFile は PPC、Intel のどちらの Mac でもネイティブに動作します。
  • インストーラは日本語のテキストを分析するのに使われる日本語解析プログラムをインストールします。
  • また、インストーラは XMLRPC モジュール、NNTP、SMTP プロキシ、IMAP モジュールもインストールします。
  • オプションの SSL サポートが必要な場合は、POPFile-addssl.pkg インストーラを使ってインストールすることができます。このモジュールにより、POPFile はメールサーバに SSL 接続を行うことができます。追加の Perl コンポーネントと SSL ライブラリのために 1.1MB のディスク領域が追加で必要となります。
  • メールを分類するのに使われる単語リスト(コーパスと呼ばれます)によってさらにある程度の追加容量が必要になるでしょう。その容量は POPFile に学習させるために使用するメールの数やコーパスの中に作成するバケツの数によって変わります。また、POPFile は最近受信したメール(メッセージ履歴)を数日の間一時的に保持します。これは分類ミスを簡単に修正できるようにするためのもので、これらの最近のメッセージのためにさらにある程度の容量が必要になります。ユーザーによっては、コーパスとメッセージ履歴に数 MB しか使わない場合も、100MB が追加で必要となる場合もあります。

インストール

  1. Mac OS X 版のインストーラを POPFile ダウンロードページ からダウンロードします。
  2. POPFile-x.x.x.pkg を実行し、インストール手順に従います。
  3. POPFile は /Library/POPFile/ にインストールされ、バックグラウンドで自動的に起動します。
    重要: 画面上には何も現れません! 正しく動作しているかどうか確認するためには、下の「POPFile へのアクセス」セクションを参照してください。
  4. バケツを設定します。 バケツの設定 を参照してください。
    重要: Mac OS X 版のインストーラは Windows 版のインストーラと異なり、バケツをひとつも作成しません。使い始める前に少なくとも 2 つのバケツを作成する必要があります。
  5. メールクライアントを設定します。 特定のメールクライアントの設定 を参照してください。

POPFile へのアクセス

  • POPFile はほとんどのプログラムが持っているような伝統的なインターフェースがありません。POPFile のユーザーインターフェースには Web ブラウザを利用してアクセスします。しかし心配はいりません。あなたが設定を変更しない限り、あなたのマシン以外からアクセスされることはありません。
  • もしエラーメッセージが現れたら、POPFile が本当に動作しているかどうか、ポート番号(8080 のはずですが、もし設定を変更した場合は接続するアドレスもそれにあわせて変更する必要があります)が正しいかどうかを確認してください。

インストーラパッケージに含まれる便利なスクリプト

インストーラのパッケージには AppleScript で書かれたいくつかの便利なスクリプトが含まれています。これらのスクリプトをハードディスクにコピーすることができます。

  • start-popfile - POPFile を(バックグラウンドで)起動させます。root 権限が必要です。
  • stop-popfile - POPFile を停止させます。root 権限が必要です。
  • open-popfile-ui - POPFile のユーザーインターフェースをデフォルトの Web ブラウザで開きます。
  • start-popfile-with-console - POPFile を Terminal.app 上で起動させます。デバッグに便利です。
  • custom-data-folder - POPFile を任意のフォルダに置かれたデータファイルを使って起動させます。
  • uninstall-popfile - POPFile をアンインストールします。POPFile のプログラム本体だけでなく、バケツなどのデータファイルもすべて削除されます。

アンインストール

POPFile のインストーラに含まれている、uninstall-popfile スクリプトを用いてアンインストールします。

MAC OS X へのインストール(手動インストール編)

Mac OS X のユーザは POPFile のクロスプラットフォーム版をダウンロードすべきです。さらに、いくつかの Perl モジュールと SQLite パッケージを追加インストールする必要があるでしょう。(SQLite の情報については、http://www.sqlite.org を参照)

一番簡単なインストール方法(0.21 以降)は CPAN だけを使って Perl モジュールをインストールすることです。 Fink パッケージマネージャを使っても Perl モジュールをインストールすることができます。ただし、SQLite は Fink には含まれていません。

訳注:このインストール手順を実行するためには、Xcode (Panther 以降) あるいは Developer Tools をインストールしてある必要があります。

日本語環境で使用するための注意

POPFile では、日本語を処理するために、Encode というモジュールを使用していますが、このモジュールは Perl 5.7.3 以降でないと使用できません。Mac OS X 10.3.x (Panther) には Perl 5.8.1 が含まれているため問題なく使用できますが、それ以前のバージョン(Jaguar など)には古いバージョンの Perl が含まれているため、そのままでは POPFile を使用することができません。このため、Jaguar などで利用する場合には、まず Perl をバージョンアップする必要があります。Jaguar で Perl をバージョンアップする方法は、 Installing Perl 5.8 on Jaguar などが参考になります(英語)。また、インストーラ形式になったものが CPAN/ports などから入手可能です。

また、日本語の文章の分かち書き(文章を単語ごとに分割する処理)を行うために Kakasi と Perl から Kakasi を使用するためのモジュール Text::Kakasi をインストールする必要があります。

インストール手順

  • クロスプラットフォーム版の POPFile をダウンロードします。
  • Kakasi (辞書つきのソースコード)をダウンロードします。
  • Terminal で、Kakasi を展開、インストールします。configure 時に、「–host=powerpc-apple-bsd」オプションをつけることを忘れずに。
  tar xzf (ダウンロードした Kakasi アーカイブへのパス)
  cd kakasi-2.3.4
  ./configure --host=powerpc-apple-bsd
  make
  sudo make install
  (パスワードを入力)
  • Terminal で、root (管理者) モードになります。以下のすべてのコマンドを実行する前に、このコマンドを実行します。
  sudo -s
  (パスワードを入力)
  • /Library/POPFile ディレクトリを作り、その中に zip アーカイブを展開します:
  mkdir /Library/POPFile
  cd /Library/POPFile
  unzip (ダウンロードした POPFile パッケージへのパス)
  • CPAN を利用して、必要な Perl モジュールをインストールします (それぞれの “install” ステップのあと、パッケージをダウンロード、インストールしている間にいくつかのフィードバックがあるでしょう):
  perl -MCPAN -e shell
  install DBI
  install M/MS/MSERGEANT/DBD::SQLite-0.31.tar.gz
  install HTML::Tagset
  install Date::Parse
  install HTML::Template
  install Text::Kakasi ( 訳注 : 日本語環境で使用する場合には必要 )
  install Net::SSLeay ( ( 訳注 : SSL を使用する場合のみ ) テストがうまくいかなかった場合、"force install Net::SSLeay" としなければならなくなるかもしれません。)
  install IO::Socket::SSL ( 訳注 : SSL を使用する場合のみ )
  quit

(代わりに、SQLite のソースを http://www.sqlite.org からダウンロードすることもできますが、自分でビルドしなければいけません。) ダウンロードが終わると、ディスクイメージがマウントされます。Terminal で以下を実行します (root のまま):

  cp /Volumes/SQLite-2.8.13/libsqlite.a /usr/local/lib/
  cp /Volumes/SQLite-2.8.13/sqlite /usr/local/bin
  cp /Volumes/SQLite-2.8.13/sqlite.h /usr/local/include/
  • こちら の ステップ 4.5 以下の手順をもとに、StartupItem を作成します。
  • テストのため、POPFile をシェル(Terminal)から実行することをおすすめします。これにより、(POPFile を実行したときに)起こるかもしれないエラーを確認することができます:
  cd /Library/POPFile
  perl popfile.pl
  • http://127.0.0.1:8080 を開いて設定しましょう!
  • 現在(2004 年 9 月 11 日)、POPFile と DBD::SQLite Perl モジュールのバージョン 1.0 以降には互換性がありません。このため、上記手順では、互換性のある古いバージョンの 0.31 をインストールしています。

すばらしい Mac OS X へのインストール方法は、 こちら にあります。

POPFile をアプリケーション化したパッケージ

POPFile を Mac OS X 上で利用しやすいようにパッケージ化した PopfileMgr というアプリケーションも公開されています。メニューバーに常駐して、メニューから UI の表示や起動・終了などを簡単に行うことができるとても使いやすいアプリケーションです。

原文

 
jp/howtos/macosx.1228279402.txt.gz · Last modified: 2008/12/03 05:43 (external edit)

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