メールサーバに SSL で接続したいのですが、POPFile を使用することはできますか?

いい知らせがあります: はい、SSL 接続で POPFile を使うことができます!

POPFile 0.22.0 (またはそれ以降)では、オプションの Perl、OpenSSL のコンポーネントがインストールされていれば SSL 接続を使用することができます。Windows では、POPFile をインストールする際にこれらのオプションの SSL モジュールを Winnipeg 大学のリポジトリからダウンロードすることができます。

Windows 版の POPFile

POPFile 0.22.5(以降)

バージョン 0.22.5 の Windows 版インストーラは、POPFile をインストールあるいはアップグレードする際に “SSL Support” オプションが選択された場合、SSL のサポートのために必要なファイルをダウンロードすることができます。インストーラには、既にインストールされている 0.22.5(以降)に対して SSL 関係のファイルを追加するための特別なモードがあります。

setup.exe /SSL

この特別なモードは、インストール時に SSL のサポートのために必要なファイルをすべてダウンロードすることができなかった場合にも使用することができます。

POPFile 0.22.3 と 0.22.4

バージョン 0.22.3 と 0.22.4 のインストーラにも SSL のサポートに必要なファイルをダウンロード、インストールするためのオプションがありますが、ダウンロードされるファイルは POPFile と互換性がありません。このインストーラオプションを使用した場合、POPFile の SSL モードは正しく動作しないでしょう。

POPFile 0.22.3 あるいは 0.22.4 で SSL を使用したい場合は、バージョン 0.2.1(以降)の POPFile SSL セットアップ ウィザードを使用してこれらのファイルをインストールしてください。このウィザードはダウンロードしたファイルにパッチをあて、POPFile との互換性が保たれるようにします。

  • 注意: Winnipeg 大学からダウンロードされる SSL サポートファイルは POPFile 0.22.3 や 0.22.4 がリリースされてから数回にわたって更新されています。このため、最新のバージョンの SSL セットアップウィザードを使って SSL ファイルにパッチをあてることが重要なのです。

POPFile 0.22.0、 0.22.1 及び 0.22.2

バージョン 0.22.0、0.22.1 及び 0.22.2 の Windows 版インストーラは SSL のサポートに必要なファイルをダウンロードすることができません。そのため、これらの追加コンポーネントをインストールするために POPFile SSL セットアップ ウィザード (629 KB zip ファイル) が別途提供されています。

POPFile 0.22.0、0.22.1 及び 0.22.2 は POPFile に使用されている最小限の Perl と互換性のある、古いバージョンの SSL サポートファイルを必要とします。このため、SSL セットアップウィザードは最新の SSL ファイルをダウンロードしてパッチをあてるのではなく、古いバージョンの SSL ファイルをインストールします。

POPFile SSL セットアップウィザードの "/BUILTIN" モード

POPFile と互換性のない SSL ファイルが Winnipeg 大学のリポジトリに登録されてから SSL セットアップウィザードがこれらの新しいファイルを扱うことができるように更新されるまでにはいつも時間差があります。このため、バージョン 0.1.7 (またはそれ以降)のウィザードは最新のバージョンをダウンロードする代わりに古い SSL ファイルをインストールすることができるようになっています。

これらの古い SSL サポートのファイルは POPFile 0.22.0、0.22.1、0.22.2、0.22.3、0.22.4 と互換性があります。ウィザードを使って Winnipeg 大学のレポジトリから最新のファイルをダウンロードするのではなくこれらの古いファイルをインストールする場合には、以下のコマンドを使用してください

addssl.exe /BUILTIN

クロスプラットフォーム版の POPFile

フルバージョン Perl がインストールしてある環境で SSL 対応が必要(訳注:クロスプラットフォーム版を使う場合など)なら、下記のPerl SSL コンポーネントをダウンロード “しなければなりません”:

  1. IO::Socket::SSL (IO-Socket-SSL.ppd)
  2. OpenSSL (上記パッケージと一緒に自動的にインストールされるでしょう)
  • Windows 版以外のユーザへの注意 (例えば Mac OS X v10.4.2, SuSE 9.0): もしシステムに IO::Socket::SSL v0.97 もしくは v0.99 がインストールされている場合、POPFile の SSL サポートが正しく動作するために IO::Socket::SSL v0.991 以降にアップグレードするか、IO::Socket::SSL v0.96 にダウングレードする必要があるでしょう。IO::Socket::SSL の最新バージョン(v1.18)は POPFile と互換性があります。

メールクライアントの設定

POPFile に必要な SSL ファイルを追加したら、POPFile が SSL を使用するようにメールクライアントの設定を変更する準備ができました。メールクライアントで、ユーザ名を host:995:username:ssl に変更します。もし POPFile 0.22.3 以降を使用している場合、host:username:ssl に変更します。(すなわち、POPFile を有効にしたアカウントの設定に単に ':ssl' を追加するだけです)。

SSL を使用して接続するのは POPFile とメールサーバの間であることに注意してください。そのため、このアカウントについて SSL を使用するようにメールクライアントの設定してはいけません(POPFile はメールクライアントから SSL での接続を受け付けません)。もし、以前にメールクライアントをサーバに SSL 接続を行うように設定していたならば、これを解除しなければいけません。

これによって、以下のように通信が行われることとなります。

メールクライアント POPFile メールサーバ
使用ポート 110 または指定されたポート 995
SSL 接続 なし あり

注意 : Windows ユーザは、SSL 接続を使用する際には(POP3 の)同時接続を無効にする必要があります(デフォルトの設定では無効になっています)。もし有効にした場合、以下のうちのどれかを行って無効にすることができます。

  • 設定タブの “POP3 同時接続の許可” の設定を “はい” から “いいえ” に変更します。
  • 詳細設定タブの “pop3_force_fork” パラメータを “1” から “0” に変更します。
  • POPFile を終了させ、popfile.cfg ファイルの “pop3_force_fork” 設定を編集します(0 = 無効)。

参照:

原文

FAQ 初心者・初学者向けのQ&A集

POPFile ドキュメンテーションプロジェクト

 
jp/faq/ssl.txt · Last modified: 2008/12/03 06:07 by 127.0.0.1

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