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メールクライアントから接続できない問題
POPFile の POP3プロキシーに接続できない問題のトラブルシューティングは難しいのです。それは、他のプロキシやウィルス対策ソフト、ファイアウォールなど、さまざまな原因が考えられるためです。
みなさんの設定はそれぞれ異なりますが、基本から始めるのがよいでしょう。そして、慎重に明らかな問題から片付けていきます。以下の手順を順におこなって、あなたのシステムで起こっている問題を特定してみてください:
POPFile が起動しているかどうかを確認してください。タスクマネージャ(Ctrl-Alt-Del)を起動して、popfilef.exe、popfileif.exe、popfileb.exe、popfileib.exe のいずれかが起動していることを確認してください。どれも見つからないときは、POPFile は起動していません。POPFile を起動してから UI に接続してください(コーパスやその他のファイルを読み込むのに1分くらいかかりますので、その間お待ちください)。
適切な POP3 サーバーのアドレスを使用していることを確認してください。サーバーは 127.0.0.1 (もしくは localhost)と設定されるべきです。
メールクライアントとPOPFile の
設定 タブをチェックして、メール
受信サーバー( POP3 サーバと呼ばれることもあります)が使用しているポートを確認してください。それらは合致しているはずです。もしそうでないなら、メールクライアントは POPFile に接続できないでしょう。
telnet を使用して、サーバーに接続できるかテストしてみましょう。telnet を起動して、POPFile が起動しているマシンに接続します。たとえば、
127.0.0.1 のポート
110 (pop3) です。Windowsでは、スタートボタンから「ファイル名を指定して実行」を選び入力エリアに以下のように打ち込んで OK をクリックしてください:
telnet 127.0.0.1 110
(メモ configuration タブの POP3 ポート番号 に指定したポートを使いましょう。) telnetが起動して、このようなレスポンスがあるはずです。:
+OK POP3 POPFile (v0.20.1) server ready
これで、POPFile にきちんと接続していることがわかります。では、POPサーバーにログインしてみましょう。USER、半角スペース、サーバー名、':'、そしてあなたのユーザー名を入力します。
USER real.server.address:myusername
このようなレスポンスがあるはずです:
+OK something
では、パスワードを入力します(xの代わりに本当のパスワードを入力します):
PASS xxxxxx
このようなレスポンスがあるはずです:
+OK .. welcome
適切なレスポンスを得られた場合は、POPFile は POP3 サーバーを適切にプロキシしていることがわかりますから、あなたの問題の原因は、きっとメールクライアントの設定にあります。もういちどチェックしましょう。
ほかのプログラムが ポート 110 を使用していないかどうかを確認してください。POPFileを終了して、コマンドプロンプト(あるいは MS-DOS プロンプト。以下、DOS 窓)を開いて、netstat コマンドを実行してみてください。例えば、
netstat -an > output.txt
start notepad.exe output.txt
netstat コマンドの結果から、なにか ポート 110 を使用しているものがないかを探します。例えば、以下の netstat の結果には、ポート 110 が2つあらわれています。
Active Connections
Proto Local Address Foreign Address State
TCP 0.0.0.0:25 0.0.0.0:0 LISTENING
TCP 0.0.0.0:5679 0.0.0.0:0 LISTENING
TCP 0.0.0.0:106 0.0.0.0:0 LISTENING
TCP 0.0.0.0:110 0.0.0.0:0 LISTENING
TCP 0.0.0.0:123 0.0.0.0:0 LISTENING
TCP 0.0.0.0:8080 0.0.0.0:0 LISTENING
TCP 0.0.0.0:1417 0.0.0.0:0 LISTENING
TCP 0.0.0.0:1172 0.0.0.0:0 LISTENING
TCP 0.0.0.0:1684 0.0.0.0:0 LISTENING
TCP 0.0.0.0:162 0.0.0.0:0 LISTENING
TCP 0.0.0.0:5106 0.0.0.0:0 LISTENING
TCP 0.0.0.0:5107 0.0.0.0:0 LISTENING
TCP 0.0.0.0:5108 0.0.0.0:0 LISTENING
TCP 127.0.0.1:110 0.0.0.0:0 LISTENING
TCP 127.0.0.1:1392 0.0.0.0:0 LISTENING
TCP 127.0.0.1:4473 0.0.0.0:0 LISTENING
TCP 127.0.0.1:8080 0.0.0.0:0 LISTENING
TCP 127.0.0.1:4785 0.0.0.0:0 LISTENING
TCP 192.168.1.2:137 0.0.0.0:0 LISTENING
TCP 192.168.1.2:138 0.0.0.0:0 LISTENING
TCP 192.168.1.2:139 0.0.0.0:0 LISTENING
UDP 0.0.0.0:123 *:*
UDP 0.0.0.0:162 *:*
UDP 127.0.0.1:1392 *:*
UDP 127.0.0.1:4473 *:*
UDP 127.0.0.1:4785 *:*
UDP 192.168.1.2:137 *:*
UDP 192.168.1.2:138 *:*
ポート 110 が使われていたら、これはあなたのマシンにインストールされているなんらかのソフトウェアがすでに ポート 110 を使っているということを示しています。この場合、POPFile が POP3 で使用するポートを 110 以外に変更する必要があります。ポートは POPFile の UI で設定することができます。メールクライアントも新しいポートを使用するように設定しなおす必要があります。
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もし、詳細設定タブで pop3_port の設定を 110 以外の値に変更した場合は、新しい値が使われるよう、POPFile を再起動してください!
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実行している他のプロキシを無効にしてください。たとえば、
HotPOPPERや
YahooPOPS、その他類似のものを。それらを無効にして POPFile が動作するか確認してください。
パーソナルファイアウォールを実行している場合は、popfile実行ファイル(popfile*.exe)がポート 110 にアクセスできるように設定してあるかを確認してください。詳細はファイアウォールのマニュアルと
プロキシとファイアウォールの設定 を参照してください。
あなたのマシンで動いているウィルス対策ソフトを無効にしてみてください。(訳注:ウィルス対策ソフトを無効にすれば動作する場合、ウィルス対策ソフトのなんらかの機能によって POPFile の動作に影響が生じていることが考えられます。ウィルス対策ソフトのマニュアルを参照して、各機能を個別に停止させてどの機能が問題になっているかを調べます。ウィルス対策ソフトごとの設定については、
プロキシとファイアウォールの設定 を参照してください)
あなたのマシンで動いている広告ブロックソフトを無効にするか、削除してみてください。
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メールサーバがメール送信に認証を必要とする場合には、(Outlook の設定で)「受信メールサーバにも同じ設定を利用する」を選択しないでください。メール送信のためのユーザ名とパスワードを個別に設定する必要があるでしょう。詳しくは
特定のメールクライアントの設定 を参照してください。
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原文