Vista との互換性

POPFile 0.22.4 (またはそれ以前のバージョン)

Windows Vista には、User Account Control (UAC) と呼ばれる新機能があります。これは、コンピュータに対する承認されていない変更を防ぐためのものです。UAC は、潜在的にコンピュータの動作に影響を与える可能性のある、あるいはほかのユーザーに影響を与える変更を行う前に、権限や管理者のパスワードを確認します。

Vista はあるプログラムが 管理者 権限を必要とするかどうかを確認するために、そのプログラムの XML マニフェストを確認します。POPFile 0.22.4 とそれ以前のバージョンは、Windows Vista がリリースされる前に作成されました。つまり、これらのバージョンはいずれも Vista に使用される XML マニフェストファイルは含まれていません。

Vista はこれらの古い(XML マニフェストが含まれていない)プログラムを互換性モードで実行します。このモードでは、Vista は必ずしもインストーラーの要求通りのことをするわけではないため、予期せぬことが起こります。たとえば、スタートメニューのショートカットが誤った場所に作成されたりします。POPFile を使用(もしくはアンインストール)する際に、この(互換性モードでの)動作はいくつかの混乱をもたらしますので、これらの古いバージョンを Vista 上で動かすことは推奨されません。

POPFile 0.22.5 のインストーラーは、Vista 用のXML マニフェストファイルを含んでおり、Vista 上で使うことが推奨される最初のバージョンです。改善された 0.22.5 のインストーラーは、Vistaの 標準 ユーザーアカウントから簡単に使えるようになっています。

Vista への 0.22.5 のインストール

管理者アカウントから

POPFile 0.22.5 のインストーラーと POPFile に付属のユーティリティ(NSIS ベースのプログラム)は、Vista 用の XML マニフェストデータを含んでいるので、Vista はどのプログラムが 管理者モードで動作する必要がないかを知ることができます。これは、これらのプログラムすべてが管理者アカウントで使われた場合に適切に動作することを意味しています。

POPFile がインストールされた後は、標準 アカウントで POPFile を実行することができます。 (下記 0.22.5 を Vista で実行する 参照).

通常のアカウントから

インストーラーが通常のアカウントから起動された場合、Vista はインストーラーが管理者権限が必要なことを検知し、管理者のパスワードを要求します。パスワードが入力されるとインストーラーは管理者がインストールを開始したのと同じように動作します。

これにより、インストーラーはデフォルトの位置(通常は、“C:\Program Files\POPFile”)に POPFile をインストールし、いくつかのレジストリを追加し、すべてのユーザー用にスタートメニューへのショートカットを追加することができるのです。

ただし、インストーラーの次の段階にある “Add POPFile User” ウィザード(ユーザごとの設定を行うためのウィザード)では、現在のユーザー用に POPFile を設定してくれるのですが、実際は 管理者 ユーザー用に POPFile を設定してしまい、インストーラーを起動した通常のユーザー用の設定をしてくれません

ウィザードの初期画面には、(POPFile をインストールしようとしている)Windows のユーザー名が表示されているにもかかわらず、”誤った“ ユーザー名が表示されていることに気づかないことがよくあります。下のスクリーンショットは、ウィザードの初期画面で、ユーザー名がハイライトされています:

"Add POPFile User" wizard's WELCOME page


この初期画面に 管理者 のユーザー名が表示されているときは、標準 ユーザーは “キャンセル” ボタンをクリックし、ウィザードの終了を確認する画面で、”はい“ をクリックしてインストーラを終了すべきです(このままインストールを続けると、管理者用の設定を行ってしまいます)。

POPFile のインストーラーを起動した 標準 ユーザー用に設定するには、”Add POPFile User” ウィザードを起動する必要があります。もっとも安全なやり方は、 adduser.exe プログラムを POPFile のプログラムフォルダから実行する方法です。スタートメニューにあるショートカットで、プログラムフォルダの位置を把握することができます:

スタート – すべてのプログラム – POPFile – Support – PFI Diagnostic utility (simple)

いったんウィザードで POPFile を設定してしまえば、標準ユーザーがスタートメニューにある “Run POPFile” ショートカットを使うことができるようになります。

0.22.5 を Vista で実行する

いったん POPFile がインストールされれば、設定と実行は標準アカウントから行うことができます。新しいユーザー用に POPFile を設定するには、インストーラーによって作成される以下のスタートメニューのショートカットを使用してください:

スタート – すべてのプログラム – POPFile – Run POPFile

もし、POPFile がこのユーザー用に設定されていなければ、“Add POPFile User” ウィザードが起動されます(設定がされていれば POPFile が起動します)。

POPFile はある程度制限されたマルチユーザー機能を実現していますが、同時には一人のユーザーから使用されるのが望ましいです。(詳細はこちら POPFile 0.22.x でのマルチユーザサポート(Windows 版) )

Vista での 0.22.5 の既知の問題

POPFile 0.22.5 のインストーラーと インストールされる POPFile に付属のユーティリティ(NSIS ベースのプログラム)は、Vista 用に特別のデータを含んでいますので、Vista はどのプログラムが 管理者権限を必要としないかを知ることができます。しかしながら、これは Windows 版の POPFile が Vista 上で適切に動作するようになるための最初の一歩に過ぎません。

POPFile に付属のユーティリティのうちいくつかは、実行する前に POPFile が適切に終了したことを確認する必要があります。もし、これらのプログラムのいずれかが標準アカウントから実行された場合、それらのプログラムは、POPFile が起動していないにもかかわらず、POPFile を終了するように要求してくるでしょう。”OK“をクリックしてプログラムが継続するようにしてあげてください。

この冗長なメッセージが現れるのは、POPFile が起動しているかどうかを確かめるためのコードが、Vista の UAC と互換性がないためです。

原文

ハウツー

POPFile ドキュメンテーションプロジェクト

 
jp/howtos/vistacompatibility.txt · Last modified: 2008/02/08 19:49 by 127.0.0.1

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