Windows環境でPOPFileを使う

必要なシステム環境

POPFile をWindows で使うためにはいくつか必要なものがあります。

  • POP3 プロトコル対応のメールアカウント(ほとんどのアカウントは POP3 対応ですが、Hotmail や Yahoo! Mail(訳者注: Yahoo! Japan が提供する Yahoo! Mail はまだ POP3 対応のようです)のようなウェブメールは、特別なソフトウェアなしでは POPFile は使えません。参照: プロキシとファイアウォールソフトの設定)
  • デフォルトインストールでは約 7MB の空きディスクスペースが必要です(日本語サポート機能をインストールする場合には 13MB)
  • POPFile 自体は約 4MB(いくつかの Windows 用のファイルを含む)のディスクスペースを占めます。
  • POPFile は Perl で書かれており、インストーラーは約 3MB を占める最小バージョンの Perl をインストールします。
  • POPFile のインストールの際、'Nihongo' (日本語) を選択した場合には、日本語の文章を分析するためにさらにディスクスペースを必要とします。日本語を分析するためのソフトウェアとして、次の 3種類から選ぶことができます。内蔵(internal)、Kakasi (デフォルト、さらに 2.6MB 使用)、MeCab (さらに 48.6MB 使用)。また、いずれを選んだ場合でも、 Perl 追加モジュールのために 3.4MB を必要とします(インストーラに含まれています)。
  • オプションの XMLRPC.pm モジュールをインストールした場合、さらに 1.3MB のディスクスペースを必要とします(これらのほとんどはこのモジュールに必要な Perl モジュールです)
  • POPFile がメールサーバに接続する際に SSL の使用を可能にするオプションの SSL サポートをインストールした場合、追加の Perl コンポーネントと SSL ライブラリのために 2.5MB の追加ディスクスペースを必要とします。
  • すべてのオプションのモジュール(SSL サポートを含む)をインストールするためには、10.9MB (日本語サポートがインストールされた場合は 14.3MB から 56.3MB)が必要です。
  • メールを分類するために使われるコーパス(corpus)と呼ばれる単語リストはさらにいくらかのディスクスペースを必要とし、そのサイズは POPFile を訓練するために使うメールの数と振り分けのために作るバケツの数によって変わってきます。POPFile は最近のメール(メッセージ履歴)の一時的なコピーを数日間維持し、分類間違いを簡単に修正できるようにします。このため、これらの最近のメッセージのためにさらにいくらかのスペースを必要とします。コーパスとメッセージ履歴のために数 MB の追加で十分なユーザもいるでしょうし、100MB の追加が必要なユーザもいるでしょう。

インストール

  1. POPFile のダウンロード より Windows インストーラーをダウンロードします。
  2. setup.exe を実行し、指示に従ってインストールします。
    • 注意: もし、インストール時に「'C'ドライブにインストールするには、スペースを含まないフォルダを選択してください」というエラーが発生してインストールができない場合には、 トラブルシューティング を参照してください。
  3. POPFile を起動するにはスタートメニュー(スタートプログラムPOPFileRun POPFile) から起動するか、コンピューターを再起動すれば自動的に起動します(インストール時、自動スタートアップオプションを選択している場合)。
    • 重要: いずれの場合も、起動しても画面には何も現れません!ちゃんと動いているかどうかをチェックする方法を知りたければ、以下の「POPFileへのアクセス」を読んでください。
  4. メールクライアントを設定します。参照: 特定のメールクライアントの設定
  • POPFile は 0.20.0 より、言語を Nihongo に設定すれば日本語のメールを正しく分類できるようになりました(インストール時に Nihongo を選択する必要があります)。0.19.1 まで必要だった日本語化パッチをあてる必要はありません。まだ日本語化されていない機能の今後の対応予定・進展状況なども含め、日本語化全般に関わる情報については引き続き POPFile の日本語化ページ で公開していきます。

POPFileへのアクセス

  • POPFile は通常のプログラムのようなユーザーインターフェースを持っていません。Web ブラウザからアクセスするのです。心配は無用です。特に口外しないかぎり、他の誰かが別のマシンからアクセスしてくることはできません。
  • POPFile のインタフェースを表示するには、[“http://127.0.0.1:8080”] にアクセスするか、(Windows バージョンに限り) スタートメニューから 「POPFile Web Interface」 リンクを選択します(あるいは、タスクバーに POPFile のアイコンを表示している場合、これをダブルクリックすることによってインタフェースを表示させることができます)。重要: もし Windows 版のインストール中、POPFile にアクセスするためのポート番号を別の番号に変更していたなら、“8080” の部分をその変更した番号に変えてください。
  • もしエラーメッセージが表示されるなら、ちゃんと POPFile が起動しているかどうか、そして正しいポート番号にアクセスしているかどうかを確認してください。(ポート番号は 8080 ですが、もし変更していたなら、アクセスする web アドレスでも変更しないといけません)

アクセスのティップス

hosts ファイルを編集することによって、よりかんたんに POPFile にアクセスすることができるようになります。例えば、以下のような行を hosts ファイルに追加することによって http://popfile:8080 で POPFile の UI を開くことができるようになります:

127.0.0.1	popfile

Windows の hosts ファイルが保存されているデフォルトの場所:

Windows XP  =   C:\WINDOWS\SYSTEM32\DRIVERS\ETC
Windows 2K  =   C:\WINNT\SYSTEM32\DRIVERS\ETC
Win 98/ME   =   C:\WINDOWS

もちろん、POPFile へのブックマークを作成しておくこともできますし、メールクライアントによってはメールクライアント内部から POPFile の UI へアクセスすることができるものもあります。例えば、 Outlook 内から POPFile にアクセスする を参照してください。

原文

ハウツー

POPFile ドキュメンテーションプロジェクト

 
jp/howtos/windowsinstallation.txt · Last modified: 2009/06/14 10:36 by 127.0.0.1

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