Windows 版の POPFile (0.22.0 以降)をインストールしようとしたときに、「'C'ドライブにインストールするには、スペースを含まないフォルダを選択してください」というエラーが発生する場合があります。
バージョン 0.21 のリリースまでは、POPFile の設定データはいつもプログラムと同じフォルダに保存されていました。バージョン 0.21 のリリースにおいて、少し制限のあるマルチユーザ機能が導入され、設定データを別に保存することができるようになりました。POPFILE_ROOT と POPFILE_USER 環境変数が POPFile プログラムとユーザごとの設定データ('ユーザデータ')の位置を定義するために使われます。
インストーラは POPFile が起動する前にこれらの環境変数が正しく設定されていることを確認します。POPFile は短い形式のファイル名(8.3 形式の名前)に制限されませんが、これらの環境変数にスペースを含んでいると正しく動作しません。インストーラは、この問題を単純に解決するため、これらの環境変数に短い形式のファイル名(SFN)を使用します(SFN 形式の名前はスペースを含みません。例えば、'C:\Program Files\POPFile' の SFN バージョンは、通常 'C:\PROGRA~1\POPFILE' です)。
デフォルトでは、Windows システムは SFN フォーマットをサポートしていますので、長い形式のファイル名(LFN)を使ったファイルが作られるときにはいつも Windows はこのファイルのための固有の SFN 形式のエイリアスを作成します。このため POPFile がどこにインストールされるかは問題にはなりません。しかしながら、この SFN サポートが無効になっているシステムもあるため、バージョン 0.22.2(またはそれ以降)のインストーラは SFN がサポートされているかどうかを確認し、もしそれが無効になっていれば以下のようなメッセージを表示するでしょう:
NTFS ベースのシステムにおいて、これらの SFN 形式のエイリアスを作成することは若干のオーバーヘッドでしかありませんが、多くの似たような名前のファイルがフォルダの中に存在する場合、このオーバーヘッドは顕著になります。このため、多くの Windows の調整/高速化ユーティリティは SFN サポートを無効化します。このことはほとんどの Windows ソフトウェアにとっては問題ありませんが、いくつかのソフトウェア(ほとんどは古めのプログラム)には悪影響を及ぼします。
以下は、マイクロソフト社の Windows XP リソースキットからの情報です:
POPFile のアップグレードをおこなったあと、SFN サポートを無効にすることができます(下記の「追加情報」を参照)。
Windows XP では fsutil コマンドを用いて SFN サポートを有効にすることができます。
コマンドプロンプトを開き、
fsutil behavior set disable8dot3 0
と入力します(最後にエンターキーを押してください)。
fsutil ユーティリティについての詳細は、 Microsoft Windows XP - Fsutil (英語) を参照してください。
参考:
Windows 2000 では、設定変更のためにレジストリを修正する必要があります(レジストリを誤って修正してしまうと、様々な問題が起こる可能性があります。十分注意して下記の指示に従ってください。また、これらの操作については自己責任にて行ってください)。
参考:
SFN 作成を無効にすることによるパフォーマンス向上を続けたい場合は、POPFile をインストールしたあとに SFN を無効にすることができます。一度 SFN が作成されれば、SFN 作成が無効にされたとしても POPFile は正常に動作します。しかしながら、次に POPFile をアップグレードしようとしたときにも同じ警告が表示されるでしょう。インストーラはすでに SFN が存在するかどうかを調べることができず、SFN サポートが有効か無効かだけしかわかりません。このため、(POPFile をアップグレードするために)もう一度 SFN を有効にする必要があります。
参照:
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