POPFileのバックアップをするのには、主に3つの理由があります。
もともとは、POPFile フォルダとそのサブフォルダにすべてのファイルを保存していました。0.21.0 より、新しくインストールされたときに POPFile フォルダとは別のフォルダにデータファイルを保存することができるようになりました。データファイルを別に保存するひとつの理由は、それぞれのユーザが自分用のコーパスを使うことができるからです。
注意: 古いバージョンの POPFile からアップグレードしたとき、Windows 版のインストーラは既存のデータをアップグレードすることを提案します。そして、データファイルは POPFile フォルダにそのまま保存されます。この制限は、インストーラを走らせたユーザにのみ適用されます。別のユーザが POPFile を使うように設定した場合、そのユーザのデータは別のディレクトリに保存することができます。
POPFile は POPFILE_ROOT 、POPFILE_USER という環境変数を使って、POPFile のフォルダやユーザデータのフォルダの場所を探します。インストーラは Windows ですぐに POPFile を使いたいというほとんどのユーザのために、それぞれのユーザについて環境変数を作成します(そして、設定はレジストリに保存されます)。
インストーラは、runpopfile.exe (POPFile フォルダにあります)というプログラムのショートカットを作成します。このプログラムは、環境変数を適切な値に設定し、POPFile を起動します。“技術的な理由” により、インストーラは 8.3 形式(shoft file name = SFN)で環境変数を記録します。
8.3 形式は見た目がわかりにくいため、ログインしているユーザのデータファイルの場所を見つけるための小さなユーティリティを作りました。POPFile 0.22.0 以降の Windows 版インストーラはこのユーティリティをインストールして、スタートメニューにショートカット(スタート → プログラム →POPFile → Support → PFI Diagnostic utility)を作成します。POPFile 0.21.x を使用している場合は、 PFI Diagnostic utility (39KB の zip ファイル) を別途ダウンロードすることができます 。(訳注: short file name の訳語に適切なものが見つからなかったので、8.3 形式としています)
POPFile のすべてをバックアップするには、単に POPFile フォルダとサブフォルダ、それからもしユーザデータを別の場所に保存しているのならば、ユーザデータフォルダとそのサブフォルダをバックアップします。
注意: POPFile が複数のユーザで使うように設定されている場合、バックアップするユーザデータがいくつかあるかもしれません。
Windows 版では、POPFile のデフォルトの保存先は C:\Program Files\POPFile です(インストーラでインストールする際に、別の場所を選ぶこともできます)。
ユーザデータがデフォルトで保存される場所は、それほど簡単にはいきません:
インストーラ、'Add POPFile User' ウィザードは、データフォルダの保存先をデフォルトの場所とは別の場所に簡単に設定できるようになっています。そして、もしデフォルトの場所に保存してしまって、その場所がわからなくなってしまった場合でも、レジストリを調べなくても大丈夫なように小さなユーティリティが作られました。0.22.0 以降の Windows 版インストーラを使用している場合、スタートメニュー → プログラム → POPFile → Support → PFI Diagnostic utility からこのユーティリティを実行することができます。POPFile 0.21.x を使用している場合は、 PFI Diagnostic utility (39KB の zip ファイル) を別途ダウンロードすることができます。
バックアップするフォルダがわかったら、単にそのフォルダをコピーするだけではなく、zipやWinZipといった圧縮ソフトを使って圧縮することもできます。容量が心配であれば、“messages”フォルダを除いてバックアップすることができます。この場合、他のコンピュータにコピーあるいはリストアしたあとで、すでに受信したメッセージの再分類をすることができなくなるだけです。
POPFile User Data Backup/Restore ユーティリティを使うと、Windows ユーザは簡単に POPFile のデータ (「メッセージ」フォルダを含む) をバックアップすることができます。このバックアップファイルはカスタマイズされたインストーラになっており、新しいコンピュータのユーザデータとしてリストアするために利用できます。このユーティリティに関する詳細は、ユーティリティのホームぺージ http://www.sugelan.co.uk/popfile/databru.html をご覧ください。
Mac OS X 版では、POPFile のデータは /Library/POPFile (日本語版では /ライブラリ/POPFile) に保存されます (POPFile のプログラムと同じく)。
POPFileの設定をリストアしなければならない、あるいは設定を他のコンピュータにコピーしたいこともあるでしょう。例えば、POPFileの設定を家で使うマシンと仕事で使うマシンとで共有したいといった場合です。
リストアするためには、
いずれの場合においても、messagesフォルダをリストアするかどうかは自由です。リストアしなかった場合、単にそれらのメッセージを再分類できなくなるだけです。リストアしたマシンでメッセージを再分類することはあまりないでしょう。
最小限のものをバックアップしたいなら、設定を保存するために、以下のファイルが不可欠です(場合によっては必要ないものもあります)。
? popfile.cfg ! このファイルにはPOPFileが使用するポート、スキン、言語などの設定が保存されています。
? popfile.db ! このファイルにはPOPFileの コーパス とバケツごとの設定が含まれています。設定にはバケツの色や隔離するかどうか、ヘッダーを修正するかどうかやマグネットの情報といったものが含まれています。
? stopwords ファイル ! このファイルにはPOPFileが無視する単語のリストが含まれています。このリストに自分で単語を追加したり削除したりした場合、このファイルもバックアップする必要があるでしょう。
? pfi-outexpress.ini (Windows のみ) ! インストーラや 'Add POPFile User' ウィザードによって変更された Outlook Express の設定をもとの設定に戻すためにアンインストーラが使用します。なにも変更されなかった場合は、このファイルは存在しません。
? pfi-outlook.ini (Windows only) ! インストーラや 'Add POPFile User' ウィザードによって変更された Outlook の設定をもとの設定に戻すためにアンインストーラが使用します。なにも変更されなかった場合は、このファイルは存在しません。
? pfi-eudora.ini (Windows only) ! インストーラや 'Add POPFile User' ウィザードによって変更された Eudora の設定をもとの設定に戻すためにアンインストーラが使用します。なにも変更されなかった場合は、このファイルは存在しません。
? uninstalluser.exe (Windows only) ! (ユーザデータファイル、フォルダを削除するのの加えて、)pfi-*.ini ファイルを使って Outlook Express、Outlook、Eudora の設定を元に戻すアンインストーラーです。
? archiveサブディレクトリ ! メッセージのアーカイブを保存するように設定した場合、このフォルダのバックアップを忘れないでください。
? skins サブディレクトリ ! POPFileのスキンを追加、あるいは修正した場合のみバックアップする必要があります。
参考 :
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