何もしていない最初の状態では、POPFile は全く賢くありません。スパムメールが何であるか知りませんし、電子メールが何であるかさえ、設定されたバケツが何を意味するのかさえ知りません。POPFile をトレーニングするには少しばかりの時間がかかります。どうして POPFile はスパムメールを認識できるようにあらかじめトレーニングされていないのか?それはメールの分類が主観的な行為だからです。もしあなたが医者だとすると、他の人にとってはスパムの高い指標となるような単語(薬に関する単語)を多く含んだ重要なメールを受け取る可能性があるでしょう。POPFile は使用する人に応じて学習するため、非常に正確な能力を発揮します。
POPFile の分類システムは、有効に働くまでしばらく訓練する必要があります。訓練すればするほど効力が上がります。実際、一番最初はメールを分類することさえしません。unclassified(未分類)のままにしておきます。POPFilev0.20 のデフォルトの設定では、バケツ B よりもバケツ A の確からしさが 100 倍以上でないときにメッセージを unclassified(未分類) と判断します。この機能は 誤検出 の比率を抑えるためにあります。もしこの値を変えたい場合には、 詳細設定タブ の bayes_unclassified_weight を変更して下さい。
POPFile が電子メールを間違って分類する度に、あるいは全く分類しない度に、web インターフェース上の「履歴」タブ(デフォルトで開きます)を確認してください。そこには、最近受け取った20通かそこらのメールが、POPFile がどのように分類したかという情報とともに表示されています。(POPFile がなぜ電子メールをそのように分類したのかをもし見たければ、件名をクリックしてください。) 間違って分類されたメールそれぞれに対して、右側の列から正しい分類先を選択し、[再分類] ボタンをクリックして POPFile の間違いを正してください。(もし望むなら、同じページ上の複数のメッセージの分類先を一度に変更することができます。それには、変更したいメッセージ全ての分類先を指定し、[再分類] ボタンをクリックします。)
これらのメールはすでに保存されているので、POPFile の分類に影響を与えることなく、メールソフト上で自由に移動したり削除したりして構いません! POPFile はメールの再分類が行われたときにだけ学習します。POPFile は 「if it ain't broke, don't fix it」(壊れていないものを直す必要がない)というセオリーに従って動いているのです。
参照:
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