プロキシ・チェイニング

はじめに

POPFile はメール プロキシ です。一番単純な使い方は、POPFile は メールクライアント (例えば Outlook) と メールサーバ (例えば pop.your_isp.com) の仲介役となります。

POPFile の単純な使用例
メールクライアント POPFile メールサーバ
IP アドレス 通信先 127.0.0.1 通信先 mail.isp.net
POP ポート 使用ポート 110 使用ポート 110

メールクライアントは POPFile を介してメールサーバにメールを要求します。メールサーバは POPFile にメールを送り返し、POPFile はカテゴリやバケツの情報をメールに追加してメールクライアントに送信します。

もし、ウィルス対策ソフトや、YahooPOPs、Hotpopper などのような、ほかのメールプロキシと一緒に POPFile を使用する場合は、ディジー・チェーンのように一緒に働くように設定する必要があります:

POPFile をほかのプロキシと一緒に使うための設定
メールクライアント POPFile (ウィルス対策ソフトなど) メールサーバ
IP アドレス 通信先 127.0.0.1 通信先 127.0.0.1 通信先 mail.isp.net
POP ポート 使用ポート 123 使用ポート 110 使用ポート 110

(訳注:原文では、POPFile とウィルス対策ソフトの間の通信がポート 124 と書かれていますが、一般的にウィルス対策ソフトなどはポート 110 で接続を待っていると考えられるため、110 に変更しました)

この設定によって、メールが POPFileやメールクライアント(あるいは、Yahoo アカウントから YahooPOPs でメールを受信するとき)に届く前にウィルス対策ソフトでウィルスをチェックすることができます。ほかのプロキシと競合しないように、a) 別のポートを使用する b) 別の IP アドレスを使用する のどちらかの対応をする必要があります。しかしながら、別の IP アドレスを使用するというのは、あまり現実的ではありません。というのは、これらのプロキシ(例えばウィルス対策ソフトやスパムチェックソフト)はあなたのマシン上で一緒に動作するからです。意味が解らなくても問題ありません。POPFile を使うための本質的な問題ではありません。続きをお読みください。

POPFile で設定するポート、 http://127.0.0.1:8080/configurationPOP3 ポート番号 とメールクライアントで設定するポート(pop受信 サーバ)は、メールサーバが使うポート(一般的には 110)や他のプロキシが使用するポートとは別のものにします。

解説

以下の説明は、POPFile のようにプロキシとして(クライアントとサーバの)間に入って動くメールプロキシを利用していると仮定しています。ウィルス対策ソフトと POPFile の両方をインストールしようとしていて、まだどちらもインストールしていない場合は、先にウィルス対策ソフトをマニュアルに従ってインストールしてください。そして、a) メールが受信できること、b) ウィルス対策ソフトが正しく動作していることを確認してください。そうしたら、下に書かれている流れに従って POPFile をインストールしてください。

もっとも一般的な例は、おそらくウィルス対策ソフトです。いくつかのプロキシは透過的に動作するため、設定方法が一部変わります。 Norton Antivirus を参照してください。

  • POPFile をインストールする前に、ウィルス対策ソフトによって、メールクライアントの設定が次のように変更されていることを確認してください:
    pop3 サーバ: 127.0.0.1
    ユーザ名: pop.isp.net:user
    • ここで、pop.isp.net はあなたが利用しているメールサーバで、user はログイン名です。また、127.0.0.1 は、“ローカルホスト” あるいはメールクライアントとウィルス対策ソフトが動作しているコンピュータをあらわしています。
    • 明確には書かれていませんが、上記設定は、ウィルス対策ソフトがポート 110 を利用することを意味しています。一般的に、メールサーバのポートはメールクライアントのどこかで設定できますが、110 が最も一般的です。
  • POPFile をインストールします( Windows 版のインストール あるいは クロスプラットフォーム版のインストール)。
  • http://127.0.0.1:8080/configuration を利用して、POP3 ポート番号123 に変更して、POP3 host:port:user 区切り文字 を パーセント記号 % に変更します。
  • メールクライアントの設定を以下のように変更します:
    pop3 サーバ: 127.0.0.1
    pop3 ポート:123
    ユーザ名: 127.0.0.1%110%pop.isp.net:110:user

注意: POPFile 0.21.2 以前のバージョンでは、ユーザ名を 127.0.0.1:110%pop.isp.net:110:user という設定でした)

(訳注:原文では、POPFile とウィルス対策ソフトの間の通信がポート 124 と書かれていますが、一般的にウィルス対策ソフトなどはポート 110 で接続を待っていると考えられるため、110 に変更しました)

  • 上記の設定は、メールクライアントは POPFile に 127.0.0.1 という IP アドレスと 123 というポートで接続するということを意味します(元はウィルス対策ソフトに対してメールクライアントが接続していた代わりに)。
  • POPFile は ユーザ名の左側を分割して、ユーザ名を確認します(% が区切り文字なので、ウィルス対策ソフトに対して、IP アドレス127.0.0.1 ポート 110 で接続し、(% の)右側をユーザ名としてウィルス対策ソフトに渡します)。
  • ウィルス対策ソフトは、ポート 110 で接続を待っているのですが、ユーザ名の左側を分割して(: を区切り文字なのを覚えていてください)、pop.isp.net というアドレスを取得し、本当のメールサーバに対してポート 110 で接続します。その際には、ユーザ名の右側(この場合は user)をユーザ名として使用します。

結局、2つのプロキシを接続して、POPFile、メールクライアントと使う場合の標準的なフォーマットは下記の通りです:

proxy[%port]%pop.mailserver.net[:port]:username

ここで:

  • “[ ]” で囲まれたテキストは、環境によって必要であったりなかったりします。
  • % を中心として、パーセント記号より左に書かれたすべてを左側; 右側に書かれたすべてを右側と呼びます。
  • 左側は、メールクライアントと通信する最初のプロキシが使用する設定です。
  • 接続の最後は、本当のメールサーバになっていなければいけません。
  • 左側は POPFile 用の書き方で、右側は次のプロキシ用の書き方をします。

参照:

原文

 
jp/howtos/proxy_chaining.txt · Last modified: 2008/02/08 19:49 by 127.0.0.1

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