クイックスタートガイド : メールソフトを POPFile と連係させる

POPFile は プロキシサーバー として動作します。メールプログラムは POPFile とつながり、POPFile はメールプログラムの代わりにメールサーバーに接続します。メールプログラムが直接メッセージを受け取る代わりに、POPFile がまずそのメッセージを受け取って、どのバケツに振り分けるかを決めるためにスキャンします。

一瞬のうちに振り分け先を決めると、POPFile は次のいずれかをおこないます。[personal] のようなタグを件名の最初に追加して、Microsoft Outlook Express が持つようなシンプルなフィルタリング機能でメールを振り分けられるようにするか、あるいは Eudora が持つような高度なフィルタリング機能に対応して、以下のような新しいメールヘッダーを追加することができます。

X-Text-Classification: personal

メールソフトはこのヘッダーをフィルターとして使うことができます。

メールソフトを POPFile と連係させるには、次の二つのことをしなければなりません。

  1. メールソフトの設定を変更して POPFile と接続するようにし、そして、
  2. 分類がきちんとおこなわれるようにメールフィルターをセットアップしなければなりません。

まずメールソフトの設定変更からやりましょう。フィルターのセットアップについてはその後、続けておこないます。

Windows 版の POPFile のインストーラは、いくつかのよく使われているメールソフトについて、これらの設定を変更するかどうかを確認します。インストーラは POP3 サーバと(以下に書かれている)アカウント名だけを変更します。もし Secure Password Authentication (SPA) が必要なアカウントを使用している場合は、(下に書かれているように)手作業で設定する必要があります。

インストーラは、見つかったすべてのアカウントについて設定し直すかどうかを確認します。設定し直すには、対応するチェックボックスをクリックして '次へ' をクリックします。インストーラは変更しようとしている内容を表示し、設定を変更してもいいかどうかを確認します('いいえ' をクリックすればなにも変更されません)。アカウント設定が変更された場合、インストーラはもとの設定を保存し、POPFile がアンインストールされたときにもとに戻せるようにします。

インストーラはインストーラを実行したユーザについてのアカウントだけを変更します。インストールしたあと、他のユーザが POPFile を使用したい場合、'Add POPFile User' ウィザードを使用してアカウント設定を変更することができます。このウィザードはいつでも動かすことができ、新しく追加した POPFile を使用したいアカウントの設定を行うことができます。

以下はいくつかの有名なメールソフトにそれぞれ対応した説明です。ほかのメールソフトを使用している場合、あるいは上級者のための一般的な説明は次の通りです:

  • メールソフトの POP3 サーバー名を 127.0.0.1 に変更します。元のアドレスは控えておきます。
  • POP3 ユーザー名を [元の POP3 サーバーアドレス]:[ユーザー名] に変更します。
  • パスワードはそのままです。

Secure Password Authentication を使用しているアカウントについては、 POPFile の特別な使い方: Secure Password Authentication を参照してください。

APOP、SSL を使用しているアカウントについては、 POPFile は APOP に対応していますか? メールサーバに SSL で接続したいのですが、POPFile を使用することはできますか? を参照してください。

いくつかの広く使われているメールクライアント設定に関する直接のリンクです。

さて、設定が終わりましたから、メールフィルターを設定しましょう。ひとまず POPFile が(メールを分類するという)仕事を終えたら、メールプログラムはあらゆるメッセージを受け取って、適切なフォルダーに入れることができます。メールクライアントの設定にしたがっていたら、すでにこのステップを終えているかもしれません。

メールクライアントが、新しい(X-Text-Classification という)ヘッダに基づいてフィルタ設定が可能であれば、件名を変更し、[classification] タグを付けるか付けないかを選択することができます。UI のバケツタブの一番上の方で、バケツ毎に設定可能です。どちらを選択しても、 X-Text-Classification ヘッダは追加されます。

あなたが使っているメールプログラムを選び、指示に従うだけです。ややこしいように見えますが、実際には2分ほどで設定変更できます。間違えることも少ないでしょうが、念のために、元に戻せるよう始めの設定値をどこかにひかえておくのがよいでしょう

いくつかの広く使われているメールクライアント固有のフィルタ設定に関する直接のリンクです。

これで完了です!… ただし…

設定はこれで完了ですが、これだけでは POPFile は電子メールをフィルタリングすることができません。なぜなら、POPFile はまだ設定されたバケツが何を意味するのかわからないからです。「spam」(ごみメール) や 「genuine」(本物) が何を意味するのか、「work」(仕事用)や 「personal」(私用)が何を意味するのかわからないのです。そればかりか、電子メールに使われている言語が何かということでさえわからないのですが、そんなことは一向に構いません。ごみメールと普通のメールとを分別するには、あるいはあるプロジェクト関連のメールをその他のメールから選り分けるには POPFile をトレーニングする必要があります。 次のステップの トレーニング でその方法を見ていきましょう。

原文

 
jp/quickstart/clients.txt · Last modified: 2008/02/08 19:49 by 127.0.0.1

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